お金の不安を消す方法|将来老後の心配がなくなる15の習慣
2つの選択肢
「老後の生活資金は?」
「住宅ローンの返済は?」
「子どもの教育費は?」
「もし病気になったら?」
将来の不安のタネはつきませんね。
年金、医療費、教育格差・・・もう国や社会が個人の面倒を見てくれる時代ではありません。
選択肢は2つあります。
ひとつは『大きな船に乗る』ことです。大企業に就職すれば、公務員になれば、結婚相手が高収入なら安心という選択肢です。
もうひとつは『自分で泳ぐ』力を身につけることです。
好みの問題なのでどちらでも良いと思いますが、どちらかというと私は『自分で泳ぐ』ほうが好きです。
そもそも大企業に就職するとか、公務員と結婚しましょうって言われても読んでつまらないと思うので、他の方法をシェアしたいと思います。
1. 複数の収入源を持つ
貧富の差が激しく、離職や転職、そして離婚の多いアメリカでは経済的安定ののために『セブンポケッツ』を持ちましょう、と言われます。
セブンポケッツというのは『7つの収入源』という意味です。
7つ!と聞くと、そんなたくさんの収入源を作るのは無理と思ってしまいますよね。
ほとんどの日本人は会社からの収入しかないのでワンポケットだと思います。副業を禁止している会社もありますしね。
ただ私の経験からも、2つでも3つでも、複数の収入源を持つことは、本当に経済的な心配を解消する効果が高いです。
収入源を持つことは貯金よりも効果があります。
なぜなら貯金があっても、もし会社をクビになったら、あとは貯金は減る一方だからです。
複数の収入源があれば、失業しても貯金を減らさずにある程度生活できる可能性があります。
もちろん会社からの給料と同じくらい稼げないかもしれません。それでもいいんですよ。
たとえば1ヶ月の生活費が20万円だとして、5万円の副収入があれば、月15万円の仕事が見つかれば生活していけます。月給15万円であればアルバイトでも十分稼ぐことができます。
「もし会社をクビになったら自分には何ができるか?」を考えてみましょう。
たとえ千円でも、会社以外で「人からお金をもらう」という体験は、大きな自信を与えてくれます。
実際の収入がほとんどなくても、お金を稼ぐ『選択肢』として持っているだけでも十分、意味がありますよ。
2. 毎月1万円でも貯金を増やす
もしあなたの給料が毎月増え続けていたら、将来のお金の心配をするでしょうか?おそらくしないと思います。
逆に今は年収1000万円でも、毎月給料が減り続けていたら、おそらく将来が不安になると思います。
増えていくお金にフォーカスするか、減っていくお金にフォーカスするかの違いです。
増えて行くお金に意識が向けば必要以上に将来が不安になったりしません。簡単な方法は、毎月5千円でも1万円でも貯金することです。
借金がある場合、利子が高いのでまず借金を返済することが優先だと思うかもしれませんが、全てを借金返済に充てるのではなく、少しでも貯金をしたほうが良いです。
100万円の借金が90万円になるより、ゼロ円の貯金が10万円になるほうがハッピーになれます。
貯金は金額よりも「毎月お金が増えている」という感覚が重要です。
5千円でも1万円でもいいので、少しでも貯金する習慣をつけましょう。
3. ミニマムライフコストを
把握しておく
もし、ある程度の収入や貯金があってもお金の不安が強いのであれば、一度『ミニマムライフコスト』を計算してみましょう。
ミニマムライフコストというのは、文字通り「最低限の生活費」ということです。
おそらく今の生活費は、最低限の生活費ではないはずです。
外食したり、新しい服を買ったり、飲み会に行ったり、スタバに行ったりしますよね?
そういうコストを全部節約した場合、どのくらいのお金があれば”生きていける”のか、一度計算してみましょう。
もしミニマムライフコストが月15万円なら、100万円あれば半年生きていけます。
半年あれば、何かしら仕事は見つかりますし、だいたいのケガや病気は治ります。結婚だってできるかもしれません。
そう考えてみると、「100万円あればかなり安心」だと感じられるのではないでしょうか。
ミニマムライフコストを把握することで、同じ貯金額でも安心感はぐっと上がりますし、貯金をするモチベーションも高まります。
実際に計算してみることが大事ですよ。
4. 固定費を減らす
経理や会計では同じ毎月の費用でも『固定費』と『変動費』という種類に分けますよね。
固定費の代表は家賃です。食費や服代、交際費は基本的に変動費です。
心理的な側面からは、固定費は高ければ高いほど、お金の不安は増大していきます。
なぜなら減らそうと思っても減らせないので、固定費については「いざとなれば」という考えができないからです。
毎月20万円の生活費のうち、家賃5万円、変動費15万円であれば、収入が15万円になっても、食費を切り詰めたり服を買わなければ5万円の節約は可能でしょう。
ところが家賃10万、変動費10万円だった場合、月15万円の生活はほとんど不可能です。
固定費が高いと変化にすぐ対応できないのです。
お金に余裕があるときは、贅沢品を買うにしても、固定費か変動費かを考えて、固定費に近いものはできるだけ避けておきましょう。
逆に節約する場合、まず固定費となる部分を極力減らすことです。固定費が減るほど、精神的に気楽になりますよ。
5. お金以外の価値とスキル
を身につける
なぜ私たちがお金にばかり『不安』を感じてしまうのかというと、増えたり減ったりが数字として目に見えるからです。
本当は健康も人間関係もスキルもお金と同じくらいかそれ以上に大切なのですが、増えたり減ったりが目に見えないので心配する人が少ないだけです。
経済の原点は物々交換、つまり『価値の交換』です。お金はただのクッションに過ぎません。
お金を持つ以外にも、自分の持っている価値を高める方法はたくさんあります。
健康と人間関係とスキルこそが最高の資産です。
健康であれば、人間関係が素晴らしければ、スキルが高ければ、少ないお金で生活していくこともできますし、お金を稼ぐことも簡単になります。
例えば英語が得意であれば、教育費を全くかけなくても子どもに英語を教えることができます。
親が読書好きなら、読み聞かせをしてあげるだけで子どもの理解力と言語能力は飛躍的に伸びて、学力で困ることはなくなります。
どんな塾に通わせるよりも効果的です。
特に教育において、親のスキルはお金では買えない価値があります。
お金以外の資産に目を向けて、目減りしない資産であるスキルを身につければ自然とお金の心配も減っていきますよ。
6. 積極的にアンチエイジングする
お金の不安を感じるとき、特に老後が心配になります。
年齢による体調の変化を感じたときなど、将来の健康状態が心配になりますよね。
「このまま年をとっていったら働けなくなってしまう、病気になったらどうしよう。その時にお金がなければ生きていけない」などと考えてしまいます。
実際のところ、相当年収があったり、貯金が多い人でも、老後は心配なんですよね。
年金、物価、家族、社会環境・・・何十年も先のことは誰にも予測ができません。だから完全に安心できることはないかもしれません。
でも最近気づいたことがあるんです。
見た目や中身が若くて健康な人は、あまり老後の心配をしていないんです。
逆に、年齢よりも老けていたり、明らかに老化している感じのする人はすごく老後の心配をしているんです。
風邪をひいて体調が悪いとき「このまま死んでしまうんじゃないか?」とふと心配になったり、すごく寂しい気分になりませんか?
それと同じだと思います。
たしかに老後の心配は誰でもありますが、アンチエイジングして若くあり続けることで、過剰に神経質にならずに済みます。
『予言の自己成就』といわれますが、心配すればするほど的中してしまうのも事実です。年をとってヨボヨボでボロボロの体になることを心配するほど、実際に老化速度が上がってしまいます。
前向きに年齢を重ねるためにも、アンチエイジングは大切ですよ。
7. 本当の友人を作る
学生時代の友人が生涯の友となる確率が高いのは、やっぱりお金の絡まない関係だからです。
逆にお金や仕事に絡んだ友人は、お金や仕事がなくなれば疎遠になる可能性が高いのが事実です。
特に男性は社会的な欲求が強いので、収入が低い(収入がない)=人間として認められないと思ってしまいます。
でも、本当に困ったとき頼りになるのはやはり友人です。お金があってもなくても助けてくれる友人がいるかどうか、どのくらいいるかで全くお金の不安は変わってきます。
いまさら学生時代には戻れない、と思うかもしれませんが、大人になってからでもお金に関係ない友人を作る方法があります。
できるだけお金を使わずに遊ぶことです。
お金を使って遊ぶのは簡単ですが、お金を使わずに遊ぶためには工夫が必要になります。でもその工夫こそが本当の友人を作るために大切なのです。
おしゃれなお店、高級料理店に行くよりも、鍋会やたこ焼きパーティを企画してみましょう。
8. 旅行慣れする
将来の不安は旅行の不安とよく似ています。
旅行に慣れていない人は「必要かもしれない物」「使うかも知れない物」を大量にスーツケースに詰め込みますが、旅行に慣れた人は「必要最小限の物」だけで出発します。
旅行に慣れた人と旅行に慣れていない人の違いは、「本当に必要な物」を分かっているかどうかです。
私たちの多くは不慣れな旅行者のように、自分にとって何が必要で何が不要なのか、よく分かっていません。その結果、現在の生活=現在の住環境、車、食事などを維持するためのお金を、生活に必要なお金だと勘違いしています。
だからこそ、旅行に行ったり、そのために荷物をパッキングすることは、自分に必要な物を見極める、最高のトレーニングになります。
9. ミニマリスト生活を
疑似体験する
私たちは現状の延長線上に将来をイメージします。
将来のお金の不安を感じる時も、やはり現在の生活水準が『基準』になっています。どんなに収入が増えても『基準』が上がってしまえばお金の不安は消えません。
月収20万円・生活費20万円で生活している人も、月収50万円・生活費50万円で生活している人も、内面的には同じくらいのお金の不安を感じるのです。
放っておけば年々物は増え続け、基準は上がり続け、不安は増大していきます。
不安を減らす方法はシンプルです。所有している物を減らしてみればいいんです。
ところが、いきなり必要最低限まで、物を減らすことはできません。ほとんどの人は年単位の期間がかかります。
そんな時、私が試した中で即効性のあるアイディアとして、1週間ほどホテル暮らしをしてみるのがおすすめです。
今の家や持ち物から離れて、会社や学校などの普段どおりの生活をしてみるんです。
もちろん多くの物は持って行けませんので、必要最小限の物で1週間生活することになります。つまりホテル暮らしによって、ミニマリスト的なライフスタイルを疑似体験できるんです。
自分がどれほど余計な物に囲まれて生活しているか良く分かります。そして、本当に必要最小限のものだけであれば、生活にはそれほどお金はかからないことも分かりますよ。
10. 不要品をすぐに処分する
物を捨てることは、私たちにとって本能的な恐怖です。
原始時代からつい数十年前までずっと「物がない時代」だったので、とりあえず「物があれば安心」という思考が、私たちのDNAに刻み込まれています。
ところが現在は逆に、物を捨てられないことで、固定費が増え、生活費が上がり、将来の不安が増える結果になってしまいます。
現代では食べ過ぎが病気のリスクを高めるのと全く同じですね。
そのため、現代に生きる私たちは、『捨てるトレーニング』が必要なんです。
捨てる力を身につける方法はひとつしかありません。何度も不要品を処分することです。
繰り返し運動することで、運動習慣を身につけるように、繰り返し不要品の処分をすることです。
次第に物を処分することに対して罪悪感を感じなくなり、むしろ快感を覚えるようになります(笑)
問題は、粗大ゴミ回収日を待っていたら、捨てるタイミングを逃してしまうことです。
そこで私は不要品回収サービスをかなり利用しています。
「不要品処分にお金をかけるのはもったいない」と感じるかもしれませんが、運動するのにジムやパーソナルトレーナーにお金を払うのと全く同じ、自分への投資だと考えましょう。
実際のところ、見積もりをとってみると、思ったほど高くないことが多いですよ。
【不要品処分の一括見積もりサイト】
11. 高級品を一度だけ試してみる
節約でストレスが溜まってしまう人は、一度だけ思い切って高級品を試してみるのもいいかもしれません。
節約がストレスになる一番の理由は、他の人はもっといい生活をしているという『嫉妬』です。
だったら一度だけ、他の人よりもはるかにいい生活を体験してみればいいのです。
高級ホテル、レンタカー、高級ワイン、服やバッグのレンタルなど、一度だけのお試しであればそれほどお金はかかりません。
「高級品を使っている」ということだけでテンションが上がってしまいがちですが、あくまで「毎日この生活をするとしたら、本当に幸せだろうか?」と考えてみて下さい。
おそらくほとんどの場合、答えは『NO』です。
広すぎる部屋は手入れが大変ですし寂しいです。
高級車は大きすぎて運転しにくいです。
高級なバッグは手入れが大変で使いにくいと思います。
不思議なことに、高級ホテルにほとんど泊まったことがないのに豪華な家を建てたがる人、高級車をレンタカーで借りたこともないのに高級車を買いたがる人など、実際に高級品を体験していないのにお金を払って買いたがる人がかなり多いのです。
買った瞬間は高級品を買ったということ自体にテンションが上がっているので幸せを感じるかもしれませんが、長期的には無駄遣いのことも多いはずです。
「いい生活」が幸せとは限りません。
それを実感しておくだけで、今の生活レベルを他人と比べて嫉妬することが少なくなります。
12. リセールバリューを考えて買う
贅沢をするつもりはなくても、ある程度お金を出さないと、良い物が買えないことがあります。
家具やパソコンなど、生活や仕事の質に直結する物は、やっぱり良い物を使いたいです。
でもお金に余裕がないと「もったいない」という気持ちがありますし、購入に迷うことがあります。
そんなときに、私は『リセールバリュー』があるかどうかを判断材料にしています。
リセールバリューとは中古で売った場合、それなりの値段で売れるかどうか?ということです。
たとえばパソコンであればMacやVAIOはリセールバリューが高いと思います。
アーロンチェア(※高級オフィスチェア)などを中古で買えば、かなり購入価格に近い値段で売却することもできます。
どうせ高級品を買うならリセールバリューのある高級品を買いましょう。
13. お金がない時ほど保険は必要
「お金持ちには保険は必要ない」と言われます。
なぜなら、いざという時にも、手元のお金で対処できるからです。
逆に、十分な貯金がない人ほど、保険が必要です。
たとえば、もっとも生命保険を必要とする人は、子育て中の若い親だとされています。
若い親は貯金が十分にないことが多く、万が一の際、子供に生活費や学費を残すためには、生命保険に入るしかないからです。
他にも、ぎりぎりの収入で生活していると「もしケガしたり病気になったら生活できなくなる」という不安が消えませんよね。
その場合も、医療保険に入っておくことで、ある程度、収入面の不安に対処することができます。(定期・掛け捨てタイプであれば、保険料は比較的低額です。)
「保険=貯蓄型の生命保険」というのは日本だけのイメージで、世界的には「保険=不安への対処」です。
保険に加入しておくことで、お金に関する一部の不安は確実に減らせます。本来の用途で、正しく保険を活用しましょう。
保険の見直しは
節約効果が大きい
ちなみに現在すでに保険に入っている場合、保険の見直しは大きな節約ポイントです。
昔は保険料はどこも同じだったんですが、手数料の自由化、ネット系保険会社の登場によって、どんどん安い保険が登場しています。
そのため、同じ補償内容でも保険料が40%~60%安くなることは珍しくありません。
しかも保険料は10年、20年以上払うこともあります。トータルで百万円単位の節約効果が出ることもあるんです。
【保険の見直しが必要なケース】
中立の立場の窓口に行く
保険の加入や見直しは、必ず、複数の保険会社を取り扱う、『中立』の保険相談窓口やアドバイザーに相談します。
家電製品と同じで、自分の生活にあった保険を、複数の保険会社から比較して、選ぶべきなんです。
【参考1】
ただし、最近はどこの保険相談窓口も超混んでいます。あらかじめ電話などで予約したほうが確実です。
価格.comの保険相談窓口検索を使えば、「予約の取れる」保険相談窓口を探すことができます。電話でも問い合わせできて、その場で予約まで取れるので、かなり便利です。
【参考2】
「自分にどんな保険が必要なのかよく分からない」
「保険のどこを見直したら良いのかよく分からない」
という場合は(それが普通ですよね)、無料でフィナンシャルプランナーに相談することもできます。実際、海外では事前に中立の専門家に相談するのが当たり前なので、こういうのもどんどん活用するべきだと思います。
14. 死ぬまで楽しめること
定年退職後に一気に老け込む男性は多いですが、男性と比べて女性は歳をとっても元気な人が多いです。
生活の変化や友人関係など、いろいろな要因がありますが、高齢でも元気な女性に共通することとして、『趣味』を持っていることが挙げられます。
私の知る限り、高齢になって不幸になるケースとして多いのはお金がないことではありません。
人生の目的を見失っているケースのほうが多いのです。
例えば「大企業にいれば長い目で見ると安心」と多くの人が考えています。
でも本当に『長い目』で見ているか、疑問を感じます。
それは定年などで退職した『後』のことも考えてのことでしょうか?
定年退職後にうつになったり、急激に老け込む人がたくさんいます。
仮にお金に困っていなくても、その人達は幸せでしょうか?
私の父親は会社を退職後、アルコール依存症になりました。
40年間、生活のすべてを特定の環境で過ごしてきた人が、突然新しい環境に放り込まれることになります。
お金は多少残っているかもしれませんが、社会的立場も、権力も、(社内でしか使えない)スキルも、全てを失うことになります。
定年退職後、うつやアルコール依存症にはならなくても、本当に充実した老後を過ごせる人は少数派だと思います。
お金の心配ばかりしてしまうのは、もしかしたら心から打ち込めるものがないのが理由かもしれません。
「自分は○○をしている時が幸せ」だとはっきり言える人がどれほどいるでしょうか?
夢や人生の目的といった大げさなものでなくても、心から打ち込める趣味を持っているだけで、お金から自由になれますよ。
15. ライフパートナーを探す
特に独身の女性の場合、結婚=安定、安心というイメージを持っている人が多いかもしれません。
特に自分ひとりでの生活にお金の不安を感じている時は、結婚には、全ての苦悩から解き放たれるような、とても甘美な魅力があります。
ところが、安定を求めた結婚ほど、幸せとほど遠いものはないのも事実です。
現代においてお金の不安はそのまま生存への不安を意味します。つまり生存本能が脅かされている状態です。
お腹が空いて死にそうな時に、食べ物の栄養バランスを考えることができないように、お金の不安から結婚相手を探しても、相手の深いところは見えません。
目に見える収入や容姿にしか目がいかないのです。目に見える条件は、幸せな結婚の必要条件かもしれませんが、十分条件ではありません。
「分かち合うことで苦しみは半分に、喜びは2倍になる」
と言われます。
だからこそ、結婚相手は「喜びも苦しみも分かち合える」相手、つまり価値観を共有できるライフパートナーであることが大切なんです。
もし結婚相手が「喜びも苦しみも分かち合えない」相手だったとしたら・・・
「分かち合えないことで苦しみは2倍に、喜びは半分になる」
というわけです。
「お金がないから不安」の反対は「お金があるから安心」ではありません。
「お金がないから不安」の反対は「お金があってもなくても安心」です。
もちろんお金はあったほうが良いですが、節約すらも一緒に楽しめるような相手であれば、文字通り「何があっても安心」と感じることができるはずです。
まとめ:お金の不安を消すには
具体的な行動が必要
将来お金がなくなった時、具体的に何が不安ですか?
最もよく言われるのは「病気になったときに困る。入院や治療ができない」ということです。
たしかにお金があれば入院や治療はできるかもしれませんが、病気であることに変わりはありません。
お金があるから入院できて治療ができて幸せ、とはならないはずです。
本当は病気にならないのがベストなのです。いくらお金があっても本格的に病気になってからでは遅いです。
お金で健康そのものを買い戻すことは出来ないのですから。
ちょっと考えてみてください。
1.好き勝手に不摂生な生活をして、病気になったら高額治療でも何でもやる人
2.普段から可能な限り健康には気をつけて、万が一病気になって払えないほど高額な治療費がかかる場合はあきらめる覚悟の人
おそらく、普段から健康に気をつけている人のほうが健康で長生きする可能性は高いでしょう。
そして普段から健康に気をつけるのにそれほどお金はかかりません。
それなのに、「お金がないと病気になったら~」と不安になっている人で、普段から健康に気をつけている人はあまりいないのです。
老後の健康状態を心配するのであれば、将来のお金の心配をするよりも、今の生活習慣を見直すほうが先決だと思いませんか?
教育費も同じです。子どもの学力を心配するのであれば、まず親が英語をマスターしておけばいいのです。塾に行かなくても自分が教えればいいんです。それだけで子どもは受験でも就職でもほぼ無敵ですよね。
自分に魅力のない人はお金を払って異性から愛情を買おうとします。
自分で健康に気を遣えない人はお金を払って医者から健康を買おうとします。
自分の学力がない人はお金を払って子どもの学力を買おうとします。
結局のところ、漠然とお金の心配をしている人は、問題を具体的に考えていなかったり、自分が欲しい物が分かっていないケースがほとんどです。
つまり、思考と努力が不足しています。
あなたが本当に欲しいもの、得たい気持ち、避けたい痛みはなんでしょうか?
その目的や問題を解決するためにはお金が必要なこともありますが、お金以上に時間や努力、なにより勇気が必要なことのほうが多いと思います。
お金が必要であれば、「必要なだけの」お金を貯めればいいだけです。でも行動はお金では買えません。
結局、私たちにできることは考えて考えて考えて、それに向かって努力し、行動することしかありません。
幸いなことに、人間は同時にひとつだけの物事しか考えることができない生き物です。
行動を起こした瞬間に不安は消え去ります。
自分で行動を起こすことでしか、根本的に不安を消す方法はないのです。
考えて行動を起こして努力しましょう。
ただお金のためではなく、自分が本当に望む未来のために。