自己嫌悪しない方法|人にも自分にも優しくなる12個のコツ
「余計な一言を言ってしまった」
「子どもに当たってしまった」
ちょっとした過ちを犯してしまい、そのたびに自己嫌悪を感じてしまいます。
そのたびに「なぜ自分はだめなんだろう」「次から○○するようにしよう」と誓いをたてるのに、不思議と同じことを繰り返してしまったりしますよね。
ある意味、自己嫌悪が習慣になってしまっています。
そんな自己嫌悪癖を直す方法をシェアしたいと思います。
1. ちょっとした一言でリカバリーする
だいたい自己嫌悪のきっかけは『ちょっとしたこと』です。
ちょっとした一言、ちょっとした行いが相手を傷つけたのではないか、心配になってしまいます。
たしかに『ちょっとした一言』が人を傷つけることもあります。同時に『ちょっとした一言』が相手を幸せにすることもあります。
言い過ぎたと思ったら、その分、相手への感謝の言葉、相手を褒める言葉をかけてあげましょう。
「さっきは言い過ぎてごめんね。あと、○○のこういうところはすごいと思うよ」などです。
それでチャラというか、むしろプラスのほうが大きいはずです。
2. トイレ掃除をすると心の汚れも取れる
掃除をして部屋をキレイにすると気持ちいいですよね?
でもなぜ掃除をすると気持ちいいのか?ちょっと考えてみてほしいんです。
物理的には掃除をするとホコリが出たりするので、掃除の直後の部屋の空気はもしかしたら若干汚い状態かもしれません(笑)
それでも掃除をすると気持ちいいのは、『ゴミを捨てる』『部屋を片付ける』というイメージがそのまま心の状態に反映されるからです。
部屋のゴミを捨てる=心のゴミを捨てる
部屋を片付ける=心を片付ける
部屋がすっきりする=心がすっきりする
よく言われるように部屋の状態=心の状態です。
自己嫌悪に陥っているとき、自分のやってしまったことが心に汚れとしてこびりついてしまい、その汚れが気になって仕方がない状態です。
心の汚れを取りたくても、心に手を突っ込むことはできません。だったら部屋の汚れを取ってしまえばいいのです。
特におすすめはトイレ掃除です。トイレは一番汚い部分なので、トイレ掃除=心の汚れ掃除になります。
ひとり暮らしの人はもちろん、実家暮らしでも、心が汚れているときほどあえてトイレ掃除をしてみましょう。
3. 失敗を自分のせいにしない
自己嫌悪に陥りやすい人は、何か問題が起こったとき、自分が悪いと抱え込んでしまうタイプだと思います。
自分のせいにすると、ついつい自分を「ダメ人間」「ダメな親」だとレッテルを張ってしまいますが、本当に「ダメ人間」「ダメ親」なはずはないのです。
もしあなたがいなくなれば友人も同僚も困ります。もしお母さんがいなくなれば子どもはどうなるでしょうか?
ダメ人間もダメ親もいません。
ただ私たちがまだまだ未熟なだけです。状況判断や自己コントロールの『スキル』が足りないだけです。
自分が悪いのではなく、まだまだ人間として親としてスキル不足だということです。
人生は誰にとっても学びの場です。学び、成長することを目指しましょう。
4. 失敗を環境のせいにしない
自分のせいにしないからといって、環境のせいにしてはいけません。
お酒を飲んでいたから、ストレスが溜まっていたから、と状況や環境のせいにしていたら、次回同じ状況になったときに、同じ過ちを繰り返してしまいます。
金輪際お酒を飲まないわけでもないでしょうし、これからの人生でストレスが溜まらないわけでもありません。
自己嫌悪に陥るような失敗は、私たちの『行動』の結果です。結果を変えるためには行動を変えるしかありません。
何か1つでも、1%でも行動を変えましょう。私のおすすめは『普段』の習慣を変えることです。自己嫌悪になるような失敗の多くはストレスが溜まっていると起こりやすいので、瞑想やジョギングなど、普段からストレスを溜めないための習慣を1つだけ始めてみましょう。
5. 会話は8割だけ伝わればいい
私の個人的な経験では、自己嫌悪に陥る失敗は、自分に余裕がないときに起こります。
「言い過ぎてしまった」⇒自分の意見を『全部』伝えないといけないと思っていたからです。
「きつく当たってしまった」⇒一生懸命に接しすぎて、思い通りにならないことが許せなかったからです。
ではどうすれば『余裕』を持つことができるのかというと、8割くらいの力で接するようにすればいいのです。
例えば「言いたいことは8割くらい言えればよい」と思っていれば、会話の最中にも常に余裕を感じることができますよ。
6. 神社に参拝して心を浄化する
なぜかお参りすると心が『洗われる』感じがします。
『身を清める』と言いますが、古来より私たちが神社にお参りをしてきたのは、それだけの『効果』があるからだと思います。
どんな伝統も実際の効果がなければ、どこかで廃れてしまっていたはずです。
現在も神社やお寺がたくさん残っているのは、それだけ私たちが生きていくのに目に見えない大きな役割を果たしているからでしょう。
普段は大胆で強気な経営者などには意外と神社に参拝するのを習慣にしている人が多いと聞いたことがあります。
おそらく私たちには想像がつかないほどの多くの人間関係のストレスを抱えているはずです。
人間関係の問題が増えるほど心の汚れも増えるので、参拝は心の汚れを浄化するための習慣だと思います。
お参りで心を浄化する、というのは私たちも見習える習慣だと思います。
7. 悪い習慣を良い習慣に置き換える
私たちが同じ過ちを繰り返してしまうのは、結局のところ同じ行動パターンが身についてしまっているからです。
習慣になってしまっているからです。
悪い習慣を変えるためには「悪い習慣をやめる」よりも「良い習慣でおきかえる」ほうが簡単です。
例えばタバコをやめたいとき「タバコをやめる」よりも「ジョギングをはじめる」ほうが成功率は高いと言われています。
例えばつい愚痴を言ってしまうのが悪い習慣なのであれば「愚痴らない」よりも「前向きな話をする」ことを常に意識してみましょう。
8. 自分嫌いの原因『ノルマ』を見直す
ちょっとくらい言い過ぎてしまっても気にもとめない人もいます。人の迷惑を顧みない人もいます。
そういう人と私たちとの違いは、自分自身に対する『ノルマ』の違いです。
もちろん人に優しくすることはいいことです。理想は高く持ちましょう。でも最低基準やノルマを高くしすぎると逆にやる気や優しくするエネルギーがなくなってしまいます。
要するに私たちは完璧主義なんです。
理想は高くノルマは低く、というのが幸せに成長するコツだと言われています。
ダメな部分、失敗した部分にだけ焦点を当てるのではなく、全体として良い人間関係を築くためにはどうすれば良いのかを考えましょう。
9. 自己嫌悪をやめた方が人間関係がよくなる
心理学で『割れ窓理論」というものがあります。
きれいな窓と既に割れた窓があった場合、割れた窓のほうが「さらに」粗末に扱われやすく、どんどん破壊されていくというものです。
私たちの人間関係でも同じで、自分を粗末に扱っていると、人からも粗末に扱われやすくなってしまいます。
過度の自己嫌悪を感じて自分を「ダメ人間」だと思っていると、人からも「ダメ人間」扱いされやすく、結果的に人間関係そのものがダメになってしまいます。
それは自分にとっても、相手にとっても良いことではありません。
自分を大切に扱うことは、自分だけでなく相手のためにもなりますよ。
10. 長期的な目標を立ててみる
私たちは意識的でなくても、無意識で何かしらの目標を考えながら行動しています。例えば子どもに勉強をさせるのは、子どもを良い学校に入れたい、などの目標がありますよね。
ところが「良い学校に入れたい」だけだと、子どもが勉強しない時に「落ちこぼれ!」などの人格を否定する言葉を言ってしまいがちです。
一度、長期的な目標を考えてみましょう。子どもに勉強してほしいのは、良い学校に入って欲しいだけでなく、豊かで幸せな人生を歩んで欲しいからですよね。
「勉強」⇒「良い学校」
「勉強」⇒「豊かで幸せな人生」
という目標を意識しながら接するだけで、発する言葉が変わってくるはずです。
自然と「勉強すると○○の可能性が広がるよ」「今勉強しておくと後々こんないいことがあるよ」など、よりポジティブで丁寧な言葉が出てくると思います。
普段の友人との会話でも、良い人間関係を築く、理解を深めるなど、長期的な目標を考えて意識しておくことで、言い過ぎることがなくなるはずです。
11. だいたい9割以上はノープロブレム
私たちは何かやってしまった時、「なんで私はいつもこうなんだろう」「なんてダメな人間だろう」と『自分自身』を否定してしまいます。
でもよく考えてみると、『自分自身』が全てダメなわけではありませんよね?
余計な一言を言ってしまった・・・最後の一言以外はいいことを言っていたかもしれません
子どもにあたってしまった・・・普段は良いお母さんかもしれません
だいたい、私たちの失敗は全体の5%くらいです。残りの95%はOKなんです。
必要以上の自己嫌悪はエネルギーを奪ってしまい、自分にも相手にも良い結果にはなりません。
100%失敗だったのであれば改善は難しいですが、5%くらいの失敗だと考えておくことで、その後の努力で改善できる希望がもてます。
12. 質問を変える
私たちの脳はスーパーコンピューターです。
グーグルで検索をするように、私たちが入力した質問や検索ワードに対して一瞬で答えを返してくれます。
例えば「なぜ結婚したほうが良いのか?」と入力すれば結婚して幸せな体験談がヒットしますし、「なぜ結婚しないほうが良いのか?」と検索すれば、結婚して不幸になった話がヒットします。
あなたは自己嫌悪を感じたとき、どういう質問を自分に投げかけていますか?
「なぜ自分はだめなんだろう?」
「どうしていつも同じ失敗をしてしまうんだろう?」
こんな質問が多いと思います。自分がだめな理由、同じ失敗をしてしまう理由がヒットするので、ますます自分が嫌いになってしまいます。
質問の形を変えてみましょう。
例えば「○○の失敗をしないためにできることは何か?」と質問するだけで、色々と改善アイディアが浮かんできます。
頭の中で考えるとついつい自己嫌悪スパイラルに入ってしまうので、質問を紙に書いて、その紙を見ながら考えるのがおすすめです。
まとめ:自己嫌悪は優しさの証明
自己嫌悪できるのは、それだけあなたが優しさを持っている証拠です。本当に非道い人は自己嫌悪なんてしませんからね。
人に優しくありたい、という気持ちがあるからこそ、それが十分にできていない自分が不甲斐なく自己嫌悪に陥ってしまうのです。
ただ十分にできていないだけです。
せっかくならあなたの本来の優しさを発揮するための工夫をしたほうが良いと思いませんか?