面倒くさがり屋の治し方|面倒くさいをなくす12個のコツ

『好きなことだけをやりましょう』

とよく言われますが、本当に好きなことだけで生きていけるほど才能や環境に恵まれているのは、ごく僅かな人達です。

私たち凡人が生きていくのには、必ずしも自分に向いていないこと、好きではないこと、つまらないこと、、つまり面倒くさいことをやらなければいけません。

せっかく他の能力や才能があっても、ほとんどの人は面倒くさいことに時間と精神力を奪われてしまい、本当の力を発揮できないまま、もったいない人生を送ってしまいます。

面倒くさいことをやるのは、人生の無駄づかいです。

少しでも面倒くさいことを減らして、一刻も早く本当の人生を楽しむための方法をシェアします。

1. 順番に並べてみる

面倒くさいことは、旅行前の準備を考えると分かりやすいです。必要なものが色々ありすぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。

そこで、リストの出番です。やらなければいけないことを、『絶対必要な順番』に並べて、上から順番にやっていくんです。

リスト順にやっても全部が終わるとは限りませんが、少なくとも、今日できる最大限のことができるはずです。それ以上は元々無理だったということなので、あきらめましょう。

2. 80点で強制終了する

私もそうですが、面倒くさがりの人はだいたい完璧主義です。

こだわるゆえに時間がかかり、他の予定や仕事にかける時間がなくなってしまいます。

でも、他人はそんなこだわりは見てません。

だったら、できるだけこだわりを捨てたほうが、何かと楽にスピーディーに生活することができます。

完成度が問題になる仕事の場合、「80点を超えたかどうか」を常に考える癖をつけるのです。80点を超えていればそこで完了してしまいましょう。

ほとんどの場合、80点レベルでも全く問題がないばかりか、他人から見たら素晴らしい完成度に思える出来のはずですから。

3. 他人とは違うことを認める

温和な人、怒りっぽい人がいるように、性格は人それぞれです。

世の中には「几帳面な人」「マメな人」もいて、面倒くさがり屋の私たちが死ぬほど面倒くさいことでも、嫌な顔ひとつせず、当たり前にこなしていける人もいるのです。

まずその違いを認めないといけません。

私自身もそうでしたが、自分は面倒くさがり屋だ、とはっきり認識して始めて『面倒くさくならない方法』を考えるようになります。

つまり工夫するようになります。

「几帳面な人」「マメな人」になることが出来なくても、「面倒くさくならない方法」を考えることで、『面倒くさいなあ』という感情を減らすことはできるんです。

4. 物を捨てる

私は今、超シンプルな部屋に住んでいます。理由は簡単で、掃除が面倒くさいからです。インテリアは本当に真っ白ですが、理由は家具のコーディネートを考えるのが面倒くさいからです。

今まで買った後手入れができずにダメにしたり捨ててしまったものがたくさんあります。それで今はどんなにオシャレだったり高機能であっても、メンテナンスが大変なものは絶対に買いません。

物を持てば持つほどメンテナンスや維持に手間がかかります。お金もかかりますが、それ以上に面倒くさいです。

物を買うときは、金額以上に、それを買うことで面倒くさくならないか、という基準を持ちましょう。逆に面倒くささが激減するものであれば多少高くても買うべきなんです。

手入れの必要な革製品、ヴィンテージものなど、専門家の評価が高かったり、本当に価値があったとしてもメンテナンスが大変なものはたくさんあります。

面倒くさがり屋は他人と同じ価値観で物を買うと後悔することが多いはずです。

逆に、物を捨てると素晴らしいことが起こります。

部屋の片付けが一瞬で終わります。

面倒くさがり屋の私たちにとって、これはとてつもないメリットです。ルンバなどのお掃除ロボットも良いものですが、ルンバは掃除機なので「片付け」はしてくれないのです。

片付けをラクにするための方法は、物を捨てるしかありません。

とはいえ、粗大ゴミ回収日などのタイミングを待っていたら、捨てられるものも捨てられません。

そこで私は、不要品回収サービスをガンガン使っています。

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5. 「NO」を口癖にする

日本人は「NO」と言うのがとにかく苦手です。友達や上司に頼まれたら、とりあえず「いいよ」「分かりました」と言ってしまいます。

その時はよくても、ほとんどの頼まれごとは最初に思ったよりも何倍も時間がかかるものです。特に面倒くさがりの私たちにとっては。

それで、結果的に自分がやりたいことができなくなってしまいます。もし他に自分がやりたいことがあれば、やりたいことが終わってから、もしくは確実にやりたいことができると確信できるまで、頼まれごとは極力断ることを考えましょう。

やりたいことが終わった後に、「この間の件ですが、今なら出来ますよ。どうしましょうか?」などとこちらから聞くようにすれば、相手もそんなに嫌な気分はしないはずです。

そもそも人間関係自体を減らすことで、根本的に面倒くさいことを減らすことができます。

人間関係が増えれば増えるほど面倒くさいことは激増していきます。

頼まれごとなどの明らかに面倒くさいことだけでなく、いろいろなお誘いが増えてくるので、相手が良かれと思っていても、断るのにもエネルギーがかかってしまいます。

断るのが面倒くさくて放置しておけば、『なんとなく』自分の時間が奪われていきます。そのうち自分で気づかないうちに『何もかも面倒くさい』という心境になってしまいがちです。

今の生活に気が滅入ってきたら、1ヶ月くらいの間、全ての誘いを断ると決めておくと、一気に気が楽になります。本当の友人はそのくらいでは離れていかないので大丈夫です。

また私は人と会うときは基本は2人、多くても一度に3人までにするよう意識しています。

仕事でもプライベートでも、関わる人数が増えるほど目に見えない面倒くさいことは増えていくので、出来る限り関わる人数を少なくすることも、面倒くさがり屋が気持ちよく生きていくポイントです。

6. 時間だけは守る

日本で生活する場合、遅刻は最悪です。

遅刻が悪いわけではなく、遅刻すると非常に面倒くさいことになるからです。

時間通りに行けば何も説明する必要がありませんが、5分でも遅刻した場合、遅刻した言い訳をしなければいけませんし、場合によってはつきたくもない嘘をつくハメにもなります。最悪に面倒くさいです。

ところが「遅刻してはいけない」と考えてもやはりギリギリにしか行動できず、時々は遅刻してしまいがちです。

むしろ「遅刻したら超面倒くさい」と思っていたほうが良いです。超面倒くさいことをやらないために、少しだけ面倒くさいですが、出発時間や準備にかかる時間を事前に計算して、遅刻をなにが何でも回避しましょう。

7. いっそのこと習慣にする

よくよく考えてみると、日常生活の中で当たり前に行っている行為でも、面倒くさいことはたくさんあります。

冷静に分析すれば、シャンプーの後、トリートメント、リンスというのも面倒くさいですし、スキンケアなどもっと面倒くさいです。男性であればスーツに慣れていない頃は、ネクタイを締めたりスーツを着ることなんて、超面倒くさいはずです。

ところが、面倒くさがり屋さんであっても、毎日髪や肌のお手入れしたり、サラリーマンであればスーツを着ることに何の抵抗もない人がほとんどです。

理由は単純で、習慣になっているからです。

何度もやらなければいけない面倒くさいことは、あえて習慣化することを意識してみましょう。例えばタッチタイピングをマスターすることで文字入力の面倒くささを半減させることができます。

繰り返し発生する面倒くさいことは、3日間程度でもハマるほどやってみると習慣化されて、一気に面倒くささがなくなります。

8. 面白くしてみる

「予言の自己成就」という心理学の法則があります。自分が口に出して言ったとおりに行動してしまうことです。

「面白そう」と言うだけで、ちょっとだけですが、面白くなります。要するに自己暗示です。

面倒くさいことは、大体つまらないことです。だったら面白くしてあげればいいのです。

自己暗示にも色々あって、よく言われるのは「私は掃除が大好き」など、『好き』という言葉を使うのですが、これはダメです。だって好きじゃないから。

『面倒くさい』を打ち消す言葉は『好き』ではなく、『面白い』(もしくは『楽しい』)だと思います。

『好き』と違って、面白いかどうかはこれからの自分の行動と気分次第です。だから効果があるんです。

面倒くさい作業に入る前に、一言『面白そう』と言ってみましょう。

「トイレ掃除か、、面白そうだ(笑)」

「伝票の計算ねえ、、面白そう(はあと)」

ね??ちょっと面白そうでしょ^^

ポイントは理由は考えなくてもいい、ということです。「トイレ掃除か、、運動不足の解消になるな!」などと良い理由、やるべき理由を考えようとしても、毎回そんな面倒くさいことやれません。

それよりも、とにかく『面白そう』と言ったほうが続けやすく、効果も感じられます。そもそも面白さに理由なんて必要ないからです。

10. プロに聞く

バイトや仕事をある程度続けて仕事に慣れてくると、自分にとって当たり前の簡単なことが、お客さんにとってはとても難しいことだと気づきます。パソコンでも、初心者が3日かかることが詳しい人なら30秒で解決できたりします。

人に聞けそうなこと、詳しい人ならすぐ出来そうなことであれば、絶対に聞いて見た方がいいです。お金がかかることもありますが、ほとんどは自分の時間をかけるよりも安く済みます。

お金がなければ「出来そうかどうか」だけでも聞いたり、運がよければ「やり方」くらいならタダで教えてくれます。インターネット上のヤフー知恵袋などで聞いてみるのも良いですね。

「こんなこと聞いていいの?」という気持ちがあっても、自分はその「こんなこと」が出来ないのですから、なおさら聞かないといけません。

少しプライドを捨てるだけで、一気に面倒くさいことは減りますよ。

11. 死ぬ気でお金を稼ぐ

お金の力は強力です。特に面倒くさがり屋にとっては。

お金持ちになりたい人はたくさんいますが、その理由は人それぞれです。地位や名声かもしれませんし、いい車、大きな家などを目標にしている人もいます。

でも、私は面倒くさがり屋こそ、絶対にお金持ちになるべきだと思います。

高級車に乗れれば幸せとも限りませんし、庭付き一戸建てに住めば幸せになれるとも限りません。むしろ面倒くさがり屋がお金持ちになって、物や人間関係を増やしすぎると、余計面倒くさい生活になってしまうので注意が必要です。

面倒くさがり屋がお金持ちになるべき理由は、お金があることで確実に面倒くさいことを減らすことができるからです。

満員電車、部屋の掃除、料理、色々な物のメンテナンス、いやな仕事、いやな人間関係、その多くをお金によって『なくす』『減らす』ことができます。

面倒くさがり屋にとって、お金持ちになることの最大のメリットは、物を所有することではなく、物を捨てられることなんです。

つまり面倒くさがり屋を自覚していれば、お金が増えることで、100%今より幸せになれます。

だって面倒くさいことを減らせるのですから。

11. 節約ではなく投資する

私は料理を一切やりません。

理由は料理の献立や食材のやりくりが面倒くさいからです。さらに後片付けは、本当に死ぬほど面倒くさいです。

もちろん外食ばかりだと栄養が偏ってしまいます。

なのでかなりの量と種類のサプリを飲んでいます。

サプリを選んだり成分を勉強するのが面倒くさいと思うかもしれませんが、私の場合、サプリや栄養についての知識を学ぶことについては好きなんです。

つまり好きな事をやって、苦手なことを減らしていった結果、サプリで栄養を補うライフスタイルになりました。

今のところ、健康状態は問題ないばかりか、サプリを飲み出してからのほうが、むしろ元気になっています。

私が使用しているサプリ一覧はこちら

私の友人の料理が大好きな面倒くさがり屋さんは、徹底的に片付けをアウトソーシングしています。洗い物は食洗機に、キッチンのちゃんとした掃除は2週間に1回の家事サービス(3000円くらいだそうです)を頼んでいるそうです。

あまりお金がない時期は、できるだけ食器を使わず使い捨ての紙皿などを使うことで、洗い物を減らしていたそうです。そこに「もったいない」という感覚はありません。

私の場合、ひとり暮らしを始めた時はドラム式洗濯機を即座に購入しました。理由は、洗濯物を干すのが面倒くさかったからです。当時の自分としてはかなり高かったですが全く後悔していません。

経営の本を読むと「お金を生み出すものが投資」だと書いてありますが、私たち面倒くさがり屋にとっては、「面倒くささをなくすものが投資」です。

同じ10万円の家電でも、大きなテレビを買ったら投資ではなく、多くの場合ただの消費になってしまいますし、料理をしない私が食洗機や大きな冷蔵庫を買ったら、やっぱり消費です。

物を金額だけで判断するのではなく、投資効果=面倒くさいことを減らせるかどうかを考えてお金を使う習慣をつけましょう。

12. やりたいことやる

多くの人は、やりたいことをやらないまま人生を終えていきます。やらなければならないことが多すぎて、自分がやりたいことは何もできないまま、準備だけのために長い年月が経過してしまうのです。

やりたいことをやるために何年も何十年も準備をするなんて、面倒くさがりの私たちには無理な話です。しかも「準備万端」になることは永久にありません。だったら今やっちゃえ、ということです。むしろ、今しかないんです。

「今は忙しいから無理」と思うかも知れません。

多分、だれもが1日48時間あっても足りないほど忙しいと思います。

でも、考えて見て下さい。どんなに忙しくても毎日必ず睡眠時間はとりますよね?人によって3時間だったり8時間だったり必要時間は異なりますが、忙しいからといって、全く寝ないという人はいません。

私たちにとって「やりたいことをやる」というのは長期的に考えると睡眠と同じくらい大切なことです。というか、多分、人生の中で一番大切なことです。

やりたいことをやるためには、やりたいことをやる時間を24時間の中から天引きしてしまうことです。

朝イチや寝る前など、用事の入りにくい時間帯を決めて、30分でも1時間でもやりたいことをやる時間を「先に」確保するようにしましょう。

大変だと思うかもしれませんが、実際にはすぐに慣れてしまうものです。

例えば引っ越した場合など、通勤時間が毎日30分伸びても、すぐにその生活に慣れますよね?通勤時間に30分余分にかける生活に適応できるのであれば、やりたいことに30分時間をかける生活に適応できない理由はありません。

ここまでお伝えしてきた内容を少し意識すれば、絶対にやりたいことをやる時間は確保できます。

やりたいことをやることで毎日の充実度が一気に上がり、ストレスも減ります。その結果、「やらなければならないこと」すらも以前よりもスムーズに進むようになりますよ。

まとめ

私たちは、自分が苦手なことを面倒くさいと感じます。
自分が得意なこと、好きな事は面倒くさいと感じません。

そう考えると、面倒くささをなくす方法は至ってシンプルです。

自分が得意なことをやる
自分が苦手なことはやらないか、人にやってもらう

そうやって、人生をコントロールできる部分が増えて行きます。

コントロール出来る部分が増えるほど、面倒くさいという感情は減っていきます。

面倒くさがり屋を治すための方法は、性格を変えることではありません。

環境を、生活を、人間関係を変えることです。

エゴイスティックにいきましょう^^