無駄なプライドを捨てる方法|自分の殻を破る12個の挑戦
『こんなことやったらかっこ悪い・・・』
時々、自分の無駄に高いプライドが邪魔になります。
一発芸を求められたときだけであればまだ良いですが、誰かに助けを求めたいとき、1人ではどうしようもないときに、自分のプライドが邪魔をします。
本当はもっと楽になる方法がある、やるべきことは分かっている、頭では分かっていても、なぜか体が動いてくれません。
もっと素直に人のアドバイスを受けれたらいいのに、なぜか反論やできない理由ばかりが浮かんでしまいます。
まるで見えない殻が自分のまわりに張り巡らされて、その中に閉じ込められているような気がします。
自分で自分を閉じ込めてしまう、見えない殻=プライドを捨てて、広い世界に飛び出す方法をシェアしたいと思います。
1. 断られることに慣れる
歩いている人に「自分の知っている場所」への道を聞いて見て下さい。
もちろん本当なら聞く必要はないですが、相手からどんな反応が返ってくるか分からない状況で話しかけることに意味があります。
成功率が80%くらいありますが、断られたり無視される可能性も20%くらいあります。
不確実な状況に自分から飛び込む勇気を養ってくれます。
リスクもなく、時間も費用もかからないので、知らない人にあえて話しかけるのはプライドを捨てる最初のステップとしては最適です。
相手は異性でも同性でもOKです。
言うのは簡単ですが、実際に聞こうすると、直前になって体がフリーズすると思います。
「聞く必要なんてないじゃないか」
「あの人は急いでそう」
「ちょっと性格キツそうだから」
など、ありとあらゆる『言い訳』が頭に浮かびます。それがあなたのプライドです。その『言い訳』を無視して行動することで、自分の無駄なプライドを捨てることにつながるのです。
道を聞くのになれたら、上級編としてヒッチハイクにチャレンジしてみましょう。
今度は断られる確率が90%くらいあります。
ヒッチハイクは道を聞くだけとは違い、相手にそれなりの負担がかかります。それに対して、あなたにできるのは「お願いすること」だけです。
断られてもひたすら頭を下げるしかないのです。
自分をかっこよく見せたい、かっこ悪い姿を見せたくないという考えを木っ端みじんにしてくれるのがヒッチハイクです。
※念のため、女性の場合はできるだけ同性へ頼むようにしましょう。
2. 居心地の悪い店に行く
例えば、男性であれば女性ばかりのパスタ屋さんはなんとなく居心地が悪いと思いますし、女性も牛丼屋さんはなんとなく居心地が悪いと思います。
『男だから』『女だから』というのは、自己イメージの典型的なものなので、あえて異性だらけの中に飛び込むことで、自己イメージを柔軟にしてあげるのです。
プライド=凝り固まった自己イメージです。
普段の食事でも、あえて『場違い』感のあるお店に行ってみるのも良いでしょう。
始めは、居心地の悪さを感じると思いますが、何度か繰り返すうちに、リラックスして食事を楽しめるようになります。
明らかに場違いだけどリラックスできる、という状態になれば、それだけ自己イメージが柔軟になってきている証拠です。
3. うんこの話をする
『汚物』という表現があるように、うんこは臭くて汚くて醜くて、最も人に見せたくないものです。
だからこそ、うんこの話をしましょう。
医学的にも、腸には私たちの免疫システムの80%が集中していますし、健康上も、うんこの状態というのはすごく大切なのです。
健康について話すのはOKで、うんこについて話すのはNGというのは、冷静に考えるとおかしいことなのです。
それなのに、うんこをタブーにしてしまうのは、私たちのプライドなんです。
結婚をきっかけに性格が柔らかくなる人は多いですが、その理由の1つは、プライドを捨てないと共同生活は不可能だからです。
相手の汚いところがたくさん見えますし、自分も汚い部分をたくさん見せることになりますからね。
個人的には『うんち』というと、何となくかわいこぶっていて、プライドが見え隠れするので、あえて『うんこ』と言うことが重要だと思っています。
4. 英会話に行く
英語を話すのは恥ずかしいです。日本語であれば当たり前に言えるはずのことが言えない、もどかしさもあります。
考えてみると「日本語であれば当たり前に話せること」というのも1つのプライドなのです。
「話すこと」に対しての自己イメージだからです。
本来、日本人がうまく英語を話せないのは当たり前です。間違うのも当たり前です。
それでもなぜか恥ずかしいのは、「話すこと」に対する自己イメージが無駄に高いので、イメージ通りに話せない自分が恥ずかしいのです。
私の経験上、思いきってプライドを捨てて、伝えたいことに集中すると、かなり英語が話せるようになります。英会話はスキルアップだけでなくプライドを捨てる意味でもオススメですよ。
5. 甘え上手になる
自分では『プライドが高い』と分かっていても、なかなか人には言えないものです。また、人からプライドの高さを指摘されると、図星なだけに余計にカチンとくるものです。
なぜなら『プライドが高い=かっこ悪い』ということが本心では分かっているからです。
そこで、友人などに『自分はプライドが高い』ということをカミングアウトしてしまうのも手です。
カミングアウトの行為自体がプライドを捨てることにつながりますし、友人からの信頼も得られるので、一石二丁です。
ある意味、友人に甘えている状態ですが、そもそもプライドが高い人は甘えることも下手なのです。
甘えることは、弱みを見せることです。だからプライドが高い人は甘えるのが下手です。
『甘え』というと悪いイメージかもしれませんが、よく考えてみると、本来、甘えられる方もうれしい、甘える方も助かる、というwin-winの関係なのです。
自分の都合だけを考えて甘えるのは悪い甘えですが、相手の都合を考えた上で甘えるのは、双方にとってメリットのある、良い甘えです。
実際、出世したり、モテたりする人は甘え上手が多いと思いませんか?
甘え上手を目指しましょう。
6. 『できません』『分かりません』
プライドの高さが病的なレベルになると『虚言癖』になることもあります。
虚言癖の人は『嘘をついているときの方が落ち着く、本当のことを言うとまるで嘘を言っているように落ち着かない』と言います。
虚言癖の人にとっては、嘘で膨らせた自己イメージこそが、自然な状態だからです。
虚言癖とまでは行かなくても、ついつい小さな嘘を言ってしまうことがあります。
全く嘘をつく必要がないシチュエーションでも、少しでも自分を大きく見せたいばかりに、つかなくても良い嘘をついてしまいます。
プライドが高いと自覚している人であれば、おそらく身に覚えがあるのではないでしょうか?
無駄に高いプライドを捨てることで、等身大の自分で正直に生きることができます。
そこで、できないこと、分からないことについては『できません』『分かりません』とはっきり言うことを意識してみましょう。
『できません』『分かりません』とはっきり言うことは、自分の弱さを認めることでもあります。
『正直』とは自分の弱さを認めることでもあるのです。
7. 過去の過ちを認める
『できません』『分かりません』というのは、現在の自分について、弱さを認めることですが、さらに難易度の高いのが過去の過ちを認めることです。
つまり『謝る』ことです。
私たちの自己イメージは、過去⇒現在⇒未来、という時間軸の中に形成されています。
例えば現在の預金残高が300円だったとしても、年収1000万円の仕事に就いていれば、それなりに経済的な自信を持てるはずです。なぜなら未来の自己イメージから現在を逆算しているからです。
過去の自己イメージ⇒現在の自己イメージ⇒未来の自己イメージは連動して形成されていますので、プライドを捨てたくても、過去の自己イメージが無駄に高いままだと、現在も過去のイメージに引きずられてしまいます。
等身大の自己イメージを手に入れるためには、過去の過ちを自分から認めることで、過去の高すぎた自己イメージを修正してあげることも大切なのです。
現在と未来を正直に生きるために、過去の過ちを認め、それを人に伝えるのです。
苦しい作業ですが、きっと心が軽くなると思います。
8. 友人を接客する
お客様対応が必要な仕事の経験があれば、お客様に対しては丁寧に対応してきたはずです。仕事のために、自分のプライドは脇に置いているはずです。
その経験を、ちょっとした友人との会話でも取り入れてみましょう。
もちろんやりすぎはよそよそしくなってしまいますが、時間を決めて『今は相手をゲストとして扱う』と決めてみましょう。
どれだけ普段の自分が、プライド丸出しで会話してきたのかがよく分かりますよ。
9. わざと負けてみる
私もそうですが、プライドが高い人は概して負けず嫌いです。負けず嫌いだからこそ、相手よりも自分を大きく見せようとして、弱さを隠したり、格好をつけてしまいがちです。
そこで『わざと負けてみる』訓練が重要になってきます。負けたくないからこそ、わざと負けてみるのです。
この時に、相手にわざと負けたことを悟られないように注意してください。誰にも言わず、自分だけのチャレンジとして、自分をあえて弱い人間に見せるトレーニングなのです。
自分から負けるトレーニングは慣れてくると、むしろ相手が喜ぶのがおもしろくなってきます。
相手によって、自分を大きく見せるだけでなく、小さく見せることもできる、柔軟性のある人間になりましょう。
10. 現在の話だけをする
特にある程度の年齢になると、無駄にプライドの高い人は過去の自慢をしたがります。
なぜ過去の自慢をしてしまうのか?というと、現在は自慢できるものがないからです。
ところが相手にとっては、過去のあなたではなく、現在のあなたが重要なはずです。自分自身にとっても、過去の自分ではなく、現在の自分が重要なはずです。
相手にとっても、自分にとっても、目の前にある『現実』は、現在の自分でしかありません。
過去の話をするほど、相手には『プライドの高い人だな』というイメージを与えてしまいます。
なにより自分自身が過去の自己イメージに囚われてしまい、現実を客観的に認識できなくなっていきます。その結果、プライドで凝り固まった身動きのできない状態に陥ってしまいます。
現実について話しましょう。
過去の話をやめ、現在(=現実)の話をするように意識するだけで、無駄なプライドが消えていくのです。
11. 一流に触れる
無駄にプライドが高い人は、傲慢になりがちです。
ちょっと考えてほしいのですが、傲慢の反対はなんでしょうか?
おそらく答えは『謙虚』だと思います。
つまり、無駄に高いプライドを捨てる=謙虚になる、ということです。
なかなか自分で『謙虚』になろうと思ってもなれるものではありませんが、それは自分の『下』ばかりを見ているからです。
逆に、はっきりと自分より『上』の人間と触れあうことで、私たちは謙虚にならざるを得ません。
自分の肥大した自己イメージよりも、さらに上の一流の人に触れる機会をもつことで、いかに自分が『たいしたことのない人間』だったのか身に染みて分かります。
自動的に謙虚になってしまいます。
くれぐれも『一流の知り合いがいるから自分も一流』といった勘違いだけはしないように注意してくださいね(笑)
12. とにかく行動する
無駄に高いプライド=『肥大した自己イメージ』=『理想』です。
理想と現実の間のギャップこそが、捨てるべき『無駄に高いプライド』なのです。
自己イメージが肥大したままだと、現実を直視できません。現実を直視できないと、行動できません。現実を見たくないからです。
ですが、行動すれば否応なしに現実を直視することになります。行動の結果が理想とかけ離れていようが、理想に近かろうが、行動の結果こそが否定しようのない現実であり、等身大の自己イメージです。
私たちは『プライドが高いから行動できない』と苦しみます。ならばいっそのこと、『プライドを捨てるために行動する』という選択肢を考えてみましょう。
行動の結果、うまくいけば、それは高すぎるプライドではなく、『本当のプライド』になります。うまくいかなくても『高すぎるプライド』を捨てることができます。
どちらに転んでも、行動することで、いいことしかありませんよ^^
まとめ
プライド=自己イメージなので、プライド
が高いことは悪いことではありません。
向上心を持ったり、やる気を出すためにプライドは絶対必要なものなのです。
実際に、プライドが高い人は向上心も高いことが多いと思います。
あくまで、本来の自分よりとは少し『ズレ』た自己イメージを抱えて、凝り固まってしまうのが問題なだけです。
私は、ただプライドを『下げる』ことが良いことだとは
思いません。ただ腰を低くして謙虚ひ振る舞うことが美徳だとは思いません。
謙虚になるべき時に謙虚になれて、主張するべき時に主張できることが重要だと思います。
なぜなら、それが最も自由だと思うからです。
そのために必要なのは柔軟な自己イメージです。
ここで紹介したのは柔軟性を取り戻すための、自己イメージのストレッチのようなものです。
是非、スポーツ感覚で取り組んでみてください^^