嫉妬しない方法|人の幸せが辛い時への6つの対処法

「先に結婚した親友に嫉妬してしまう」
「同期の昇進に嫉妬してしまう」
「高級ブランドを持っている友達に嫉妬する」
「彼氏が他の女の子と仲良くしていると嫉妬してしまう」

嫉妬というのは辛く苦しいものです。

特に友人や恋人などに対して嫉妬するような時、素直に褒めたり喜びたいのに、心にドス黒い感情が渦巻いている感じがして、自分の本当の気持ちが分からなくなってしまいます。

でも、この世の中に嫉妬しない人はいません。

ハリウッドスターでも億万長者でも、だれでも矛盾した感情を抱えています。

嫉妬してはいけない、といくら考えても嫉妬が消えることはありません。まずは自分の中にある嫉妬という感情の存在を認めましょう。

嫉妬の感情を認めたうえで、どうすれば嫉妬を減らしたり、前向きな感情に転換できるのか?その方法をシェアしたいと思います。

羨ましいポイントを明確にする

自分が嫉妬していることに気づいたら、相手のどの部分に嫉妬しているのかをよく考えてみましょう。

例えば同期の昇進に嫉妬しているのであれば・・・

  • 給料が上がったことが羨ましいのか?
  • 役職が羨ましいのか?
  • 周りから褒められることが羨ましいのか?
  • 出世競争に負けたことが悔しいのか?
  • どのポイントが1番でしょうか?

    「全部です」

    という答えもあると思いますが、特に強く自分の心に『刺さっている』ポイントを考えてみて下さい。

    それによって自分の価値観と目標がはっきりしてきます。

    自分が何を求めるのかによって、転職、独立、副業、などの選択肢も見えてくる可能性もあります。

    今の会社での昇進だけを目指した働き方と、転職を含めたスキルアップを目指した働き方、独立を視野に入れた人脈構築を目指した働き方では、集中するポイントが変わってくると思います。

    自分の価値観と目標に照らし直してみると「トータルで考えたら別に羨ましくなかった」ということもありえます。

    そもそも、人は『なぜ』がはっきりしないと高いパフォーマンスは発揮できません。

    ぼんやりと「羨ましい」と考えているだけではエネルギーは生まれません。

    なぜ自分が悔しいのか、羨ましいのかをよく考えてみることで、自分のモチベーションのあげ方も分かってきます。

    既に自分の価値観、目標がハッキリしている人にとっても、嫉妬の感情は再確認のきっかけを与えてくれます。

    例えば友人の結婚に嫉妬しているのであれば・・・

  • パートナーがいることが羨ましいのか?
  • 安定した生活が羨ましいのか?
  • 結婚相手が羨ましいのか?
  • 先を越されたことに嫉妬しているのか?
  • どのポイントが1番でしょうか?

    いちど考えてみて下さい。

    思いっきり上を見る

    私たちは『ドングリの背比べ』をしてしまいがちです。

    収入でいえば、ほとんどの年収400万円の人が嫉妬するのは、年収2000万円の人ではなく、年収500万円の人です。

    年収400万円の人にとって年収2000万円の人は『別世界』なので、視界から消えてしまい、年収500万円の人しか見えなくなってしまいます。

    いちど視野を広げて年収2000万円の人と自分を『本気で』比べてみると、たくさんの「うらやましい」ポイントが見えるはずです。そして嫉妬するはずです。

    その後、改めて年収500万円の人と自分を比べてみると、不思議なことにそれほど嫉妬しないことに気づくはずです。

    視野が広がっているからです。

    視野が広がると小さな違いはどうでもよくなります。

    嫉妬が完全に消えるわけではありませんが、嫉妬する回数がかなり少なくなります。

    ここでも大切なのは「自分が本当に欲しいもの」です。それが分からないと『上』を見ようにも、何が上か分かりません。

    年収2000万円なのか1億円なのか、イケメンの彼氏なのか、フェラーリなのか、自由なライフスタイルなのか、エルメスのバーキンなのか、割れた腹筋なのか、ペタンコのお腹なのか分かりませんが、とにかく自分にとって『最高』と思えるものを知っておくことです。

    情報断食をする

    私たちの価値観はほとんどがテレビや雑誌の『刷り込み』です。

    テレビや雑誌の広告は「ロレックスをつければモテますよ」「正社員になれば安定しますよ」「結婚すれば幸せになりますよ」というメッセージを私たちの脳に伝えます。

    毎日毎分毎秒、何万回もそのメッセージを受け取ることで、私たちの多くは無意識で「ロレックスをつければモテる」「正社員になれば安定する」「結婚すれば幸せになる」と信じ込んでしまいます。

    その結果、ロレックスをつけている人に嫉妬し、正社員の友人に嫉妬し、結婚した親友にも嫉妬してしまいます。

    よく考えれば、ロレックスだけでモテれば苦労しませんし、正社員でも自殺寸前の人もいますし、結婚後に不幸になる人もたくさんいます。

    もちろん自分が本当にロレックスがかっこいいと思えばお金を貯めて買えばいいし、安定を求めるのであれば正社員かどうかよりも会社と業務内容が重要です。結婚したければ結婚するべきです。

    でも、自分が心から欲していないものに対して無駄に嫉妬してストレスを感じてもいいことはありません。

    嫉妬することが多すぎると感じているのであれば、情報断食がおすすめです。「あれも欲しい、これも欲しい」と何にでも反応していた心が落ち着き「あれはどうでもいい」とスルーできるようになります。

    特に影響力の大きいのがテレビです。

    思いきってテレビを捨てたら生きるのが楽になったという人はたくさんいます。

    なかなかテレビを捨てるところまではできないかもしれませんが、寝る前2時間はテレビを見ないなど、テレビダイエットを心がけることでも、かなり嫉妬が減るはずです。

    結果だけでなくプロセスを見る

    芸能人などに嫉妬することもあると思います。

    「みんなからチヤホヤされて、CMに出れば1本数千万円・・・自分もあんなふうに綺麗に生まれたかった」といった感じでしょうか?

    単純に「美人なのが羨ましい」程度であればいいのですが、「嫉妬」と思えるほど黒い感情を感じるのであれば、結果だけでなくプロセスを知ることで、嫉妬が尊敬に変わるかもしれません。

    芸能界の場合、外見だけでなく、肉体的にも精神的な才能が必要ですし、素人目には同じくらいルックスにも才能にも恵まれている人でも、ほとんど売れないわけです。

    世に出た後も、トレーニング、日々の体調管理、常に人目に晒されるストレス、売れなくなる恐怖、どれか1つとっても普通の人では耐えられないはずです。

    嫉妬の対象が女優や俳優であればこれをきっかけに演技について調べてみたり、モデルであれば自伝を読んでみてもいいでしょう。彼・彼女達の見方が変わるかもしれません。

    同期の出世、友人の結婚などの場合でも同じです。あえて『プロセス』を詳しく聞いて見ましょう。参考にするつもりで聞けばたいていの人は教えてくれますし、実際に参考になることが多いはずです。

    未知への不安を解消する

    不安な気持ちが相手に向かうと嫉妬になります。

    恋人への嫉妬がそうですし、自分の生活への不安から安定した職業についている人に嫉妬するような場合もあります。

    不安が自分に向かう感情なのに対して、それが嫉妬になると相手への攻撃的な感情に変わってしまいます。

    必要以上に相手を束縛したり、ひがみっぽくなってしまうので、相手にとってウザい人、嫌みな人になってしまいます。人間関係を悪化させる原因になってしまいます。

    そこで自分の感情を見つめ直し、不安を解消することで嫉妬心がなくなることもあります。

    不安の1番の原因は『未知』なことです。私たちは本能的に自分が分からないこと、知らないことを不安に感じるからです。

    具体的には、恋人が誰と何をしているのか分からない、自分がいつ失業するか分からない時などです。

    未知への不安の解消方法は『未知(知らないこと)』を『既知(知っていること)』に変えることです。

    恋人関係であれば徒に嫉妬するよりも、自分が不安なことを伝えて、連絡頻度を増やしたりやデートのスケジュールを組むなど、不安を減らすことに協力してもらうのが良いでしょう。

    嫉妬心から相手を責めても関係は悪化してしまいますが、自分の不安への助けを求めるのであれば、誠実な相手であれば協力してくれるはずです。

    自分の将来や生活そのものが不安な場合でも、生活費を計算してみたり、失業後の対策を練っておくことが大切です。

    予め『計画』を立てておくことで不安が解消されることは科学的にも証明されていますよ。

    自分の幸せに責任を持つ

    嫉妬から相手の失敗や不幸を望んでしまうかもしれませんが、相手の失敗や不幸を望むことは、自分自身のセルフイメージを下げてしまいます。

    例えば、タイガーウッズやニコルソンなど一流のゴルフ選手は接戦の試合中でも相手選手を応援するそうです。

    その理由は「自分は最高のプレイヤーだから、最高の状態の相手に勝ちたい」と考えているからなんです。

    逆に「失敗してほしい」と願うことは「相手が失敗しないと自分は勝てない」という自分へのメッセージになってしまいます。

    つまり相手の不幸を願うことは、相手が不幸にならないと自分は幸せになれないという自分へのメッセージになってしまうんですね。

    私たちは自分で幸せになる責任があります。自分を幸せにできるのは自分だけです。

    自分から幸せになる決意ができれば、嫉妬している余裕もなくなってしまいますよ。

    まとめ:嫉妬心が教えてくれるもの

    嫉妬心は、それが羨ましさからであれ、不安からであれ「自分には何か足りない」ということを伝えるための感情です。

    だから嫉妬してしまう自分を責める必要はありません。正面から嫉妬心に向き合えば、自分に足りないもの、自分が必要としているものを見つけるきっかけになるんです。

    それはパートナーとの安心できる関係かもしれませんし、自分自信への理想かもしれません。

    大切なのは、嫉妬心から他人に攻撃的になったり自己破壊的になることではなく、自分が必要としているもの、自分の本当に欲しいものを見つけたり、手に入れたり、作り上げることです。

    そのために嫉妬心を味方につけてしまいましょう^^