罪悪感を手放す方法|心の痛みとしこりが消える12個の習慣
罪悪感とは文字通り罪の意識です。
自分の中のルールに『違反』したときに自分で自分が許せずに罪の意識を感じてしまうのです。
ちょっとした嘘をついてしまったこと、信号無視をしてしまったことから、誰かを傷つけてしまったこと、誰かを救えなかったことまで、私達の中にあるルールに違反してしまったことが原因です。
法律で決められていなくても、私達はこのようなルールを無意識的に感じて生きています。
ルール違反によって罪の意識を感じること自体は、あなたが『正常』であることを示しています。
ところが、時として必要以上に自分に罪の意識を感じてしまうことがあります。
法律の中でも、罪にも程度があり、罰にも程度があります。必要以上に罪の意識を感じたり、自分を罰する必要はないのです。
償いが終わったのであれば罪悪感を手放しても良いのです。
罪悪感を手放す方法をシェアしたいと思います。
1. 罪悪感の『ルール』
罪悪感=ルール違反ですが、どのルールに違反したのかが分からなければ償うことも改善することもできません。
例えば「親に嘘をついてしまった」のであれば、
といったルールに違反した可能性があります。
その場合、ただ「これからは嘘をつかない」だけでなく、「傷つけてしまった分、親孝行する」などの償いを行うのがベストだと分かります。
2. 罪の重さに点数をつける
やってはいけない悪いことはたくさんありますが、ただ『悪い』とだけ考えてしまうと、実はたいしたことではないのに強い罪悪感を感じてしまうこともあります。
例えば人殺しを100点とすれば、歩道での信号無視は3点くらいかもしれません。
点数をつけるときのコツは、他の罪と比べることです。
自分がどんなことに罪の意識を感じるのか?軽いものから重いものまでサンプルを挙げて、点数をつけてみましょう。それほど気に病む必要がないことかもしれません。
3. 補償することで罪悪感を手放す
罪悪感を消す最もスタンダードな方法が『補償』です。
補償=損害・費用などを補いつぐなうことです。
「やったことは取り返しがつかない」と思うかもしれませんが、あくまで「同じくらいのもの、同じくらいのこと」で補償するのがポイントです。
他人のものを壊してしまって損害賠償する場合、同じものを返すことはできないので、だいたいは『損害と同等』のお金で補償しますよね。
心の問題の場合、お金で解決しようとするのは基本ダメですが、同じくらいの価値を相手に与えることで補償しましょう。
4. 反対の行動をすると心の痛みが消える
罪悪感は心の痛みをもって、自分の持っている価値観を自分自身に認識させてくれます。
自分の価値観=ルールを認識した後は、その後の行動を変えることで心の痛みは消えていきます。
行動を変えるコツは、反対の行動を意識する、ということです。
例えば「嘘をついて人を傷つけてしまった」場合、「嘘をつかない」と決めただけでは意識するのが難しく、行動を変えずらいです。
「嘘をつく」の反対は「正直に話す」です。
「嘘をつかない」ではなく「正直に話す」と心がければ、いつも行動に結びつけられますよね。
会話の度に「正直に話す」ことを意識すれば、その度に心の傷は塞がっていき、痛みは消えていきますよ。
5. 懺悔することで自分を許す
キリスト教、特にカトリックでは、教会の仕事として『懺悔』を聞くということがあります。
自分で自分を許せない時、代わりに神に許しを乞うのです。
特に重い罪悪感を感じているとどうしても自分が許せないということもあります。
かといって、友人に話すことも難しいですよね。
そんな時は、お寺の住職などに相談すると話を聞いてくれることもあります。また占いをしてもらった時などについでに懺悔してしまうのも手です。最近では、電話で「話を聞く」サービスもあります。どうしても辛い時にはこれらの方法を試してみてください。
6. できるだけ相手の気持ちを確認する
交通事故を起こしてしまい相手の車は大破、、、
そのような場合であっても相手にケガがなければそれほど罪悪感を感じる必要はないでしょう。
私達は、自分がやってしまったことで、相手がどのような傷を受けたのかよく知らないまま、自分だけで一方的に罪悪感を感じつづけてしまうことがあります。
可能であれば、相手の気持ちを確認してみましょう。普通に話しができる相手であれば、「あの時○○と言ってしまってごめん」などと謝罪する形で聞けば悪い方向には進みません。
以外と相手は気にしていなかったりして、スッキリすることもありますよ。
7. 他人の相談だと思って考えてみる
私達は自分の中で何度も繰り返し考えるうちに、いつの間にか問題を大きく考えすぎる傾向があります。
客観的に判断する方法として、もし自分が友人から同じ悩みを相談されたらどう思うか?考えてみるといいですよ。
「あなたは全然悪くないじゃん!」「気にしすぎ!」と思うかも知れないし、「悩んで当たり前」だと思うかも知れません。
もし「気にしすぎ」「あなたは悪くない」と答えるのであれば、実際にあなたが気にする必要はありませんし、あなたは悪くありません。
頭の中だけだと難しいこともあるので、自分宛にメールしてみて、それに答えるようなやり方も試してみましょう。
8. 客観的に責任分担する
状況やタイミングが悪いだけなのに、自分だけで罪悪感を抱えてしまう人はたくさんいます。
例えば戦争に行ったら殺人行為をせざるを得ないこともあります。その場合、罪悪感を感じる必要は本来ないはずです。悪いのは国や社会、状況なのです。
戦争のような極端なケースでなくても、恋人同士がお互いのために別れざるを得ないケースや、嘘をつかざるを得ないケースもあるでしょう。
その場合、状況やタイミングが悪かった、と開き直ることも必要です。「タイミングが悪かった」というだけで罪悪感が完全に消えるわけではありませんが、責任の全てを自分が背負うことは避けないといけません。
「自分も悪かった」と思うかもしれませんが、交通事故でも8:2、6:4など責任の分担があります。冷静に考えた場合、自分が100%悪いことはまずありません。
「3割は自分が悪かった」と思うだけでも、心のしこりが小さくなります。罪悪感を軽くすることができます。それは責任転嫁ではなく正当な権利です。
9. 罪悪感は自分がもつ恐怖の裏返し
例えば人から嫌われることを強く恐れていると、自分の発言で相手を傷つけてしまった(かもしれない)時に強い罪悪感を感じます。
逆に何を言われても傷つかない人は、それほど自分の発言に神経質ではない傾向があります。
罪悪感は自分のメンタリティの裏返しでもあります。
「そんな簡単には嫌われないから大丈夫」
↓
「自分の発言もたいしたことではなかった」
というように、自分の考え方を変えることで、罪悪感も消えてしまうこともあります。
10. 傷つけた分、救えばいい
私達は助け合って生きているのと同時に、傷つけあって生きています。
「人に迷惑をかけてはいけない」
と多くの人は考えていますが、親密な関係であるほど、迷惑をかけまくっていますよね?でもその分許し合って助け合っていればそれで良いのです。
嫌われないように、迷惑をかけないように、とだけ考えて生きていたら誰とも仲良くなれず、とても殺伐とした社会になってしまいます。
たとえ誰かを傷つけてもその分他の人を救ってあげればいいのです。
11. 償いは視点を広げて行う
例えば相手が故人のような場合、その本人に対して罪を償うことができないこともあります。
その場合、相手の家族に対して何らかの償いをすることも立派な償いです。
相手が大切にしているものであれば、本人でなくてもいいのです。
また今すぐに何かを行うことが難しい状況もあります。その場合でも、いつか○○という形で償うと決めておけば良いのです。
罪悪感はあくまで自分の心の問題です。強く誓うことは、実際の行為と同じ意味があります。
12. 全ては自分の選択
私達が感じる罪悪感のほとんどは人間関係の問題だと思います。ですが大切なことは、罪悪感を感じているのはあくまで自分だということです。
自分自身が「罪悪感を持つ」という選択をしているのです。
だから自分自身が「罪悪感を手放す」と選択すれば、手放すことができます。
もちろん言うのは簡単でも行うのは簡単なことではありません。
それでも償えない罪はなく、手放せない罪悪感はありません。
やるべきことをやる度に、心は少しずつ軽くなっていくはずです。